日頃よりサーキットデザイン製品をご利用いただき、誠にありがとうございます。この度、来年度のリリースを目指し、ANIMAL MAPの改良版を製作中です。リリースに先立ち、新機能の一部をご紹介します。
目次
ニホンザルの群れの登録時に群れのカラーを選択できるようになりました。
これまで、ログデータをCSV出力し、GISソフトで作成していた図面の一部が、ANIMAL MAP上で作成可能となります。群れごとに色分けして同時に表示できるため、その画面をスクリーンショットすることで、報告用の図面が簡単に作成できます。
これまでの首輪IDごとの分析に加え、首輪IDを群れ名と紐づけて管理できるようになりました。
これにより、同じ群れ内で首輪を付け替えても首輪を装着した日からの群れの情報を蓄積、分析することができます。
・カレンダーから分析期間を簡単に指定できる機能
・季節ごとなど、複数の指定期間の行動を同時に表示できる機能
などの機能が追加しました。
これにより、地域の被害状況や対策の進捗がひと目でわかるようになります。
これらの情報は、ニホンザルのどの群れを優先的に管理すべきか、どこに最初のわなを設置すべきかなど、具体的な対策を検討していく際の判断材料となります。また、ニホンザルの被害対策だけでなくイノシシやシカ対策にかかわる自治体での取り組みや目撃、被害情報が可視化されることで、地域全体の獣害対策意識を高めることにつながります。
これにより、地域の関係者全員が被害状況や対策の成果をリアルタイムで共有でき、地域全体での獣害対策への意識を高めることができます。
放任果樹や野菜の管理などの環境整備や集落全体で取り組む侵入防止対策については、地域の合意形成に時間がかかることがあります。本機能を使うことで、事実に基づく客観的なデータに基づいた議論が可能になるため、地域住民や関係者間でスムーズな合意形成に役立ち、地域で取り組む獣害対策につながります。
ANIMAL MAPの改良版では、特に警戒したいエリアにサルが接近した際にいち早く通知を受け取れる機能が追加されます。
この機能では、特定の場所を中心とした半径500m、1km、3kmの範囲を「通知エリア」として設定できます。
仕組み: 首輪を装着した個体が、GPS測位時にこの設定エリア内にいると、登録されたメールアドレスに自動で通知が届きます。
活用例①捕獲の効率化
大型檻の設置場所周辺にエリアを設定することで、サルがエリア内にいるタイミングを把握し、効率的に捕獲作戦を実行できます。
活用例②事前警戒
学校や集落周辺にエリアを設定しておくことで、サルが接近していることをいち早く地域住民や関係者に注意喚起でき、被害の未然防止に役立てられます。
この新機能により、より戦略的かつ迅速な獣害対策が可能になります。
電気柵は、野生動物に「触れると痛い」と認識させることが重要であり、そのためには一定以上の電圧がコンスタントに流れている必要があります。
ANIMALMAPの改良版では、電圧の監視システムを導入することで、1時間おきに電圧をチェックすることが可能です。頻繁に電圧が変動している場合、それは草や枝などが柵に接触しているサインかもしれません。このデータに基づき、必要なタイミングで現地を訪れ、草刈りなどのメンテナンスを行う目安となり、効率的な管理に役立ちます。
【ANIMAL MAP導入に向けた概要資料】
なにができるか、どう活用するかの事例をまとめております。併せてご活用ください。
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