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日本哺乳類学会2025年度大会、展示ブースにお越しいただき、ありがとうございました

2025年09月01日

2025年8月22日から25日に開催されました「日本哺乳類学会2025年度大会」では、当社のブースにお立ち寄りいただき、心より感謝申し上げます。
今回の展示会では、小型哺乳類に装着するビーコン発信器について、貴重なご意見やご質問を多数頂戴し、大変有意義な時間を過ごすことができました。
皆様からいただいたご意見を、今後の製品開発に活かしてまいります。


「電波法と発信器開発」についての発表

8月23日には、「小型~中型哺乳類を対象としたテレメトリー調査のいま」という自由集会で、
「電波法と発信器開発」をテーマに発表を行いました。

お越しいただきました方、ご清聴、ありがとうございました。

発表では、

・なぜ、海外の小型発信機は、そのまま日本で使えないのか?
・なぜ、海外のような小型発信機が日本にはないのか?

という疑問について解説しました。この度の哺乳類学会では、これらに関するご質問も複数いただきましたので、こちらについて、弊社の歴史と共に解説したいと思います。

 

◆なぜ、海外の小型発信機は、そのまま日本で使えないのか?、なぜ、海外のような小型発信機が日本にはないのか?

この答えは、日本の電波法にあります。
電波は、放送や携帯電話、消防・救急無線など、社会生活に不可欠な公共の財産であり、その安全で円滑な利用を確保するために電波法が定められています。

特に、日本の電波法は**不要電波(スプリアス)**に対する技術基準が世界で最も厳しい水準の一つです。この厳しい基準をクリアするためには、どうしても回路や部品が複雑化・大型化し、発信器が「大きく重い」「電池寿命が短い」という課題が生じていました。

◆法改正への貢献と製品開発

当社は、2008年の動物検知通報システムに関する電波法制定時から、無線の専門家として総務省の研究会に参画し、現場のニーズや技術的な知見を提供してきました

この貢献により、2016年の法改正では、チャンネル数が18チャンネルに増設され、送信出力制限が最大10mWから1Wに緩和されるなど、現場の実情に即したルール作りが実現しました
このような法制定から改正までの歴史の中で培ってきた深い知見と、長年磨き抜いてきた独自の無線技術力を融合させることで、新しい規制のポテンシャルを最大限に引き出す製品開発が可能になりました

◆日本製の最も小さい発信器「LT-05」

現在、当社が生産している中で最も小型なのが、LT-05 ビーコン発信器です
重さは約1gで、3秒間隔の発信で約7日間動作します
。2024年にはモリアオガエルへの装着事例もあり、当社の小型化技術を象徴する製品です
1gビーコン発信器 LT-05 モリアオガエルへの取付事例

【当日の発表資料PDF】

https://www.tracking21.jp/wp/wp-content/uploads/2025/09/fa3ebeaa93a924656e2313ce088c60a2-1.pdf

今後も皆様からいただいたご意見をもとに、新しい規制に適合した製品ラインナップの拡充や、GPS発信器の開発、受信機器を含めたトータルサポートの拡充を進めてまいります。ご質問やお見積もりの依頼等ございましたら、お気軽にお問い合わせください。
今後とも、当社の製品と取り組みにご期待いただければ幸いです。

お問い合わせ先

(株)サーキットデザイン
営業部 動物トラッキンググループ

TEL. 0263-82-1024

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